現代医学の盲点
自然治癒の症例

小児科編 4-1

おたふく風邪の自然治癒


 一般におたふく風邪とは「ムンプスウィルス(mumpus virus)」というウィルスによって感染する流行性の耳下腺炎のことです。症状は発熱のほか、通常片側の耳下腺の腫れや嘔吐などで自発痛や圧痛を伴います。潜伏期間は2〜3週間で合併症として無菌性の髄膜炎が多発し、難聴を誘発することもあります。また、成人の男性が感染すると精巣(睾丸)炎を併発することでも知られています。予防に「おたふく風邪(生)ワクチン、乾燥弱毒性おたふく風邪ワクチン」があります。
このワクチンは、弱毒化したムンプスウィルスの株をニワトリの胎仔の細胞で培養して増殖させ、精製後に安定剤を加えて凍結乾燥したものです。ワクチンによる抗体力は自然罹患にくらべて低く、1回の接種で10%前後に免疫がつかないことが知られています。一般に皮下接種で副作用は少ないとされながらも、発熱、唾液腺の腫れ、無菌性の髄膜炎の誘発などがみられます。
わが国では任意接種で”はしか(麻疹)”の定期接種の際に、風疹、おたふくの3種混合(MMR)ワクチンを接種できる制度となっています。
ではここで、おたふく風邪についての西洋医学の盲点を考察してみたいと思います。


《西洋医学の4つの盲点概要》

1) 幼稚園で流行したとして全員が予防接種を受けても、罹患する子は10%罹患する。
2) 予防接種を受けていなくても罹患しない子もいるという現実。
3) 耳下腺の腫れがなぜ右側だったり左側だったりするのかという疑問。
4) 耳下腺の炎症時の白血球は不活性型か、もしくは微弱な半活性型で免疫力が弱いものが多く、従来の免疫学で説明されているような抗原抗体反応の過剰な攻撃力の強いものは見られないという免疫学上の問題。

《4つの盲点の解明》

第一の盲点◆
予防接種を受けても100%の子供に免疫が出来ないというワクチンの矛盾について納得できる報告が全くないということです。これについては予防接種を受ける時の子供の体調が原因ですが、どんな体調のときに免疫が出来ないのかが担当医にも知られていません。その原因こそ白血球の動態(遊走)能力によるものなのです。
つまり元気のある活性型の白血球は、ワクチンに対して抗原抗体反応が正常に出来るため、抗原抗体反応の終結後に記憶細胞に記憶され、免疫ができます。しかし、反対に予防接種の際に白血球の元気がなく不活性だと、ワクチンという抗原に対して抗原抗体反応ができず、また、記憶細胞も学習能力がないため、予防接種を受けても免疫ができないのです。そのため予防接種を受けていても感染するケースがあるのです。
 
第二の盲点◆
逆に、予防接種を受けていないのに罹患しない子供がいるという点ですが、これに関しても納得できる説明も文献もありません。ではなぜ予防接種を受けていないのに罹患しないのかを考えてみます。
おたふく風邪は毎年春に流行しますが、実際に罹患する子供はほんの一部に限られています。もちろん予防接種による予防免疫の力もあるでしょうが、受けていなくても元気な子は感染していないのです。つまり、流行の時期に疲れもなく血液の状態も良く健康体で、「感染する条件」が無い子供たちは感染しないのです。
第三の盲点◆
なぜ右側の耳下腺が腫れたり、左側の耳下腺が腫れたりするのかという疑問に対する盲点があります。これについての説明は、ムンプスウィルスに感染する側の鎖骨の障害による循環障害のために胸鎖乳突筋が硬縮し、周辺のリンパ管が圧迫されることによって耳下腺が腫れるのです。これこそ西洋医学の最大の盲点です。
第四の盲点◆
耳下腺の炎症時に見られる白血球は、生態血液画像検査で確認すると、活動性に乏しく免疫力が弱いものが多く、これまでの免疫学で説明されているような狂うほどの強い攻撃力を持つものは見られません。
したがって耳下腺の炎症は、白血球の攻撃や過剰反応によるものではないことが確認されています。耳下腺の腫れはむしろ循環障害が大であることを示唆するものです。
臨床の場では白血球による免疫力の低下のため化学薬剤を用いてウィルスを殺そうとする方法が選択されていますが、血流が悪く、薬の成分が患部に届かないため思うように回復せず、むしろ長引かせてしまうのです。
また炎症反応として白血球の数値が増える理由は、過剰な交感神経作用によって生じる血液中の乳酸によって白血球の機能が傷害されることにあります。その障害を受けた白血球を補う目的のために抹消で造血されますが、体内環境が悪いため成長できず、幼弱性の状態で血流に流され、抹消血に滞留するからです。それが疲労によって歪んだ鎖骨の障害を受けた静脈側に滞留して感染にいたるのです。したがって耳下腺の腫れる原因は血液の循環障害を疑うべきなのです。
 

  それでは、感染する子供たちの条件についてまとめてみます。
感染する子供たちの共通因子は、何よりも発病前の数週間はとても元気で調子が良く、交感神経が過剰に働いていて、血液の汚れが既に進み、骨格も歪んでいるのです。
それが調子に乗りすぎて一定の水準を越えることによって、片側の鎖骨が急に歪みます。歪んだ鎖骨の障害によって頸部の血管やリンパ管が圧迫されます。そのうえ動きすぎて出来る乳酸が、肝臓での解毒能力を上回り、白血球が傷害されて免疫力が急激に弱まるのです。このような条件下でウィルスと出会い、感染するのです。
したがって正しい対応とは、血液を浄化し、白血球を活性化し、自己免疫力を回復させることでウィルスは食菌されます。同時に鎖骨の歪みを取り除くことで循環が正常になり、腫れが回復するのです。

大沼式健康法はまさにこれらの条件を満たしたものなのです。それを「NRT自然免疫活性療法」と呼びます。この方法で出来た免疫を自然免疫といい、ワクチンによる予防免疫よりはるかに優れていることが免疫学的にも証明されています。
ここからは、実際にこの健康法を受けて一回目で緩解し、三回目で完治した北村和也君の症例を、ご家族の手記による体験談の形でご紹介いたします。

 

【 体験談 : 喘息とおたふく風邪を克服 】 

◆症例 北村和也(4歳) 名古屋市名東区在住
 〔かぜ、せき、中耳炎〕

 和也は3人兄弟の末っ子で、今年4歳になります。今は陽気で明るい性格ですが、生後2ヶ月目に風邪を引き、それ以来喘息ぎみになりました。それも治りが悪く、吸引も出来ず、病院から加湿

器のような形の吸引機を借りてベッドに吊るしました。そこから薬が出るようにして生活をするという状態が続きました。良くなるどころか、4〜5ヶ月目にかけては右側の鼻のとおりが悪くなり耳鼻科にも通うようになりました。
耳鼻科では右側の鼻腔が細く、検査のカメラも通らないと言われました。風邪を引くと咳が止まらず、中耳炎になるという状態を繰り返し、結局右側の鼓膜切開もしました。この頃から右側の循環が悪かったように思います。

《1歳半で喘息と診断》

 風邪を引いては器官がぜいぜいし、病院の薬をきちんと飲ませても治りきらないという状態を繰り返していました。小児科も耳鼻科もそれまでしっかり通いましたが、結局治してはもらえませんでした。それどころか1歳半で「小児科喘息」と診断されるほど体質は悪くなりました。あげくに「喘息はなかなか治りにくいので、風邪を引いたら早めに薬を飲ませなくてはいけない」と言われ、大きな不安を抱えることになりました。当時は薬の怖さも知らず、病気は病院で治してくれるものと信じていましたので、風邪を引くと当然病院に通いました。そして薬をもらっては飲ませるという状態が続きました。

《3歳3ヶ月、発作で入院》

 結局、小児科との縁は切れるどころか、予断できない毎日を送ることになりました。3歳3ヶ月の時に、心配していたとおり発作を起こしました。慌てて病院に連れて行きましたが、どんな治療をしても治らず、このまま呼吸が停まるのではないかとさえ思いました。唇は青く、チアノーゼになり、救急で八事日赤病院に入院させられました。医師からは『発作はいつ起きるか分からないので、退院してからも薬を飲み続けるように』と言われました。

《知人からの紹介》

 退院後も発作がいつ起きるかと不安と心配の毎日でした。それで予防のためと思い、病院で言われたとおり毎日薬を飲ませ続けました。しかし良くなるという見込みは全く無く、病院通いにも疲れを感じ、他に何か良い方法はないものかと思い始めた時、幸いにも知人から大沼先生を紹介されました。藁をも掴む心境で平成13年の6月にみていただきました。

《咳と中耳炎の原因》

 大沼先生は今までの先生とは違い、最初に咳の原因や中耳炎の原因について分かりやすく説明されました。咳は気管支を拡張する副交感神経が鎖骨の歪みによって刺激された時に起こる症状で、中耳炎も同様に進行して刺激されて起こる症状と言われました。

《携帯電話でピタリと止めた》

 通い出したその日から咳が軽くなりましたが、そのうち動きすぎたため、夜中に発作を起こしました。あわてて大沼先生の携帯に電話をしましたところ、発作の原因を教えてくださいました。発作の原因は胸鎖乳突筋反射という首筋の炎症によって起こる迷走神経の伝導障害が原因という事でした。そのうえ簡単な発作の止め方も教えていただき、すぐに実行してみました。教わったとおりに手当てを施してみたところ、ピタリと発作が止まりました。その後はウソのように眠ってくれました。この経験のあとから発作を恐れることが無くなり、薬も全部止めてみようと決心することができました。それ以来、見違えるように元気になりました。日赤病院でも治らないといわれていた喘息が治るなんて、不思議としか言いようがありませんが、ドンドン元気になっていく子供を見て、ブランド志向による医療の選択の間違いだったと気が付き、本当はシンプルで正しい手当て方で早く治る病気だったと実感しております。

《おたふくに感染》

喘息の心配が無くなってホッとしていたところに、平成14年4月、上の子が学校でおたふく風邪に感染してきました。熱は高く、2週間もひどい状態が続き、学校も休ませました。その後すぐに和也にも移ったので、今度は迷わず大沼先生にみていただきました。

《鎖骨と耳下腺の腫れ》

 大沼先生の所に行くとすぐに腫れた方の鎖骨の歪みと同時に、血液の汚れの状態を映像で確認していただきました。解毒のために酵素や薬草のエキスを飲み、体に光を当てた後に骨格を調整していただきました。はじめに確認した右側の鎖骨は硬く、動きませんでしたが、調整後にはまるでウソだったかのように軽く動き出しました。帰宅後、みるみる首の腫れが引き、1回でほとんど回復していました。

術前に動きの悪かった右の鎖骨

一回の施術後、動き出した鎖骨

 

血液の汚れとおたふく風邪

変形し、連なっていた術前の赤血球

当日、調整後の赤血球

 《自己免疫は白血球が決め手》

  血液の画像検査では、長年薬漬けになっていたためか、赤血球は変形し、連なっていました。白血球は大沼先生のご指摘どおり、ほとんど動いておりませんでした。このため、ウィルスを殺すことができなかったとのご説明にとても納得できました。また、血液を運ぶ血漿にも汚れがありましたが、1回の調整ですっかり良くなりました。

 

 

◆白血球の比較画像◆

↑動きの悪い術前の白血球(写真ほぼ中央)
 

 
 

↑動き出した術後の白血球(写真中央)
 

 
 

動きの悪い白血球ではウィルスに感染しても攻撃できなかったのが、1回の手当てで血液の汚れが浄化されて白血球が動き出しました。

 

 《偉大なる免疫》

 ではここで、大沼先生の免疫論のご紹介をさせていただきます。
大沼先生は、元気になった白血球は体内をパトロールし、ウィルスを発見することができるようになり、必要に応じて他の免疫細胞に働きかけることができるようになる、と言います。
これを「免疫応答反応」と呼び、この免疫応答反応ができることによって、菌を殺す抗原抗体反応が起こるというのです。ゆえに、”白血球は元気でなくてはならない”というのが大沼先生の血液動態学という新しい免疫論なのです。

《3回で改善》

 その後、念のためにと2回ほど通いましたところ、完治しました。大沼先生には感染した病気も早く改善することを体験させていただき、本当に心から感謝しております。お陰様で病気に対する不安や心配から完全に開放され、子育てにも余裕を感じられるようになりました。
西洋医学の無力さと、自然の偉大な治癒力の両方とも身をもって体験することができました。
今後も大沼先生の教えを守り、健康管理を続けたいと思いましのでよろしくお願いいたします。

 

 

このようにおたふく風邪においても、血液動態学に基づいて、NRT免疫活性療法により修復されることが証明された。

 NRT免疫活性療法とは、NATURAL RECOVERY THERAPYの略語で、生きた血液を画像でチェックし、従来の血液検査では得られなかった質や形状、働きを観察し、血液の状態を良くする事で、免疫力を強化し、かつ全骨格矯正によって身体全ての細胞を活性化させ、病気を克服する療法です。したがって、あらゆる病気の根治療法として期待できるものです。

一般社団法人 ナチュラルメディスン
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ナチュラルメディスンでは手術なし、薬なしで治る研究をしています。
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最終更新日:2002.11.10;